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予測よりも聞いたり奏でたりに時間を使う

Joi ItoとSeth GodinのQ&Aインタビュー を読んだ。

うんうん唸って思案をめぐらした挙句、あれもこれもやりたいといった総花的なサービスとなり、それまでのサンクコストが大きすぎて、あるいは組織の問題で(切り込み隊長の失敗大型案件に関するエントリーは面白い)後にも引けない。これではダメ。

やっぱり走りながら考える。サービスだったら、小さく作って体験してもらってフィードバックに耳を澄まして、次のバージョンに反映させる。小さく小さく、小まめにバージョンアップしていく。そのために組織を小さく維持し、事業を縛るものをできるだけ避ける。

今を感じ、その本質を見極めて、世間より1歩先のサービスを提供する。

こうありたいものです。

Joi ItoとSeth GodinのQ&Aインタビューより

僕の考えでは、物事というのはあまりにも複雑すぎて、何が起こるのかを合理的に予測するのは非常に難しい。やたらと考えまくるよりも、周囲で起こっていることを察知し、洞察し、素早く反応することのほうが遥かに重要だ。

自分のセンサー全てを最大感度で稼働させるには、予測したりああでもないこうでもないと言うよりも、聞いたり奏でたりするのに時間を使う必要があると思 う。そうすることで、しばしば嵐が来る前に発端となった蝶を見つけることができる。そしてなぜか直感的に「こいつがその蝶なんだ」とわかる。